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7.癌とガングリオシド

 癌細胞は、遺伝子の変異や新たな遺伝子の発現によって正常な細胞が異常化したもので、正常細胞では発現しない様々な分子種を合成して、異常増殖をしたり他の組織に侵入を試みたりします。
 癌の発現に伴い、ガングリオシドに変化がみられることが以前より明らかにされています。
(文献 Tsutida T,rt al.,J.Natl,Cancer Inst.,78,45〜54(1987))

 名古屋医大の吉田らの研究グループは、GD2モノクロナール抗体が癌細胞の増殖を抑制することを明らかにしています。(図3参照)また、同グループによって、GD3を癌細胞に処理することによって癌細胞を死滅(アポトーシスを誘導)させることが明らかとなってきています。
(図4参照) (出典 Yoshida.S.,et al.,Cancer Res.,61,4244〜4252(2001))




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