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4.記憶とガングリオシド

 神経細胞の発育・形成だけでなく、最近、神経機能の調節にもガングリオシドが大きな役割をはたしていることが明らかとなってきました。
 1985年、Seifertらの研究グループによって、記憶や学習の分子機構として注目されているシナプス伝達の長期増強(LongTermPotentiarion:LTP)にガングリオシドが働いていることが明らかにされました。その後、山形大学医学部の加藤ら、老人研の安藤らのグループによって、明確なLTP促進作用が確認されました。
(図2参照) (出典 Furuse,H.,et al.,Exp. Brain Res.,123,307〜314(1998))

 刺激によるシナプス伝達効率の改善が、ガングリオシドの存在によって著しく促進されることが次々と明らかにされてきており、ガングリオシドは記憶のメカニズムと大きな関係があると考えられています。


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