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2.神経の再生・修復

右側がガングリオシドを添加したもので、脳の神経細胞が伸びています


ガングリオシドの神経突起伸展促進作用になります。
上段は7時間後、下段は3日後の神経突起の伸展の様子です

ガングリオシドの脳における役割は、発生・分化に限ったことではありません。

 驚くべきことに、外来因子等によって損傷を受けた神経細胞の修復・再生機能(神経ネットワークの再構築・樹状突起の延長促進など)を増大させるということが明らかとなってきています。
 神経細胞(ニューロン)が脱落する変性疾患の代表としてのアルツハイマー病に、ガングリオシドが有効に作用するのではないかとの考えから治療がおこなわれはじめています。
(文献 Svennerholm,L.S,et al.,Life Sci.,55,2125(1994))
 2000年に入り、ヒトへの経口投与薬としてアメリカの製薬会社よりGM1製剤がテスト販売され、フィラデルフィア大学などでヒトパーキンソンに対して効果が見られたと発表されています。

出典:日経サイエンス社 日経サイエンス別冊「糖鎖と細胞」


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